2015年1月17日、愛知県豊川市の、商売繁盛祈願で有名な豊川稲荷(豐川閣妙嚴寺)に参詣しました。
豐川稲荷は正式名を「宗教法人 豐川閣妙嚴寺」と称し、山号を圓福山とする曹洞宗の寺院です。ということをつい最近まで知りませんでした。てっきり稲荷ということで神社だと思っていました。実際に山内の拝殿など建築様式はお寺の佇まいです。
伝統の重みだけでなく、とても味わいのある建物で絵になりますね。江戸時代にタイプスリップしたような気分になります。
本殿には巨大な提灯が。これまた年代物のような。
豐川閣妙嚴寺は境内1,272ha(31,151坪)を有し、その中に整然と点在する堂塔伽藍は大小合わせて90余棟にも及びます。さながら昔のテーマパークという感じで、不思議な旅に誘われます。
境内は随所に見どころが満載です。幟が続く幽玄な小道や、七福神ゆかりのお堂巡りなどとても楽しいです。善光寺の戒壇巡りなどもそうですが、体感することで仏様のありがたさを身をもって知るという創意が素晴らしい。
さらに奥に進むと、息を飲むような異空間が眼前に飛び込んできます。圧倒的な数の狐さん。「霊狐塚」と言われるこの場所が豊川稲荷たる所以ですね。東海義易禅師が妙嚴寺開創時に出会った、平八郎という不思議な老翁と三百一の眷属(みなさん狐さんですね)の伝承に基づき、平八郎稲荷と称えられるようになったそうです。
帰りには、御朱印をいただきました。「豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)」と書かれています。狐さんの霊験あらたか?