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語り部古事記 第四章「火の神」

愛する妻を失った伊耶那岐(イザナキ)は怒り狂った。
「いとしいわが妻が、たった一人の子供のために死んでしまうなんて…」

伊耶那岐(イザナキ)は、妻の枕元に身を投げ出し、号泣した。
その涙から生まれた神は、泣澤女神(ナキサハメノカミ)という。

泣きつかれた伊耶那岐(イザナキ)は、妻の亡骸を広島県、比婆の地に葬った。

そして、生まれたばかりの火の神、火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)を捕まえ、
「なぜ、お前は生まれたのだ。お前の顔など見たくはない!」

怒りに我を忘れた伊耶那岐(イザナキ)、
十拳剣(トツカノツルギ)を手に握り、
生まれて間もない迦具土神(カグツチノカミ)の首をはねてしまった。

十拳剣(トツカノツルギ)にしたたる迦具土神(カグツチノカミ)の血。

その剣の切っ先についた血から生まれた神は、石拆神(イハサクノカミ)。
次に生まれた神は根拆神(ネサクノカミ)。
さらに、石筒之男神(イハツツノヲノカミ)が生まれた。

剣の根元にしたたる血からも神が生まれた。
その神の名は、甕速日神(ミカハヤヒノカミ)。
次に生まれた神は、樋速日神(ヒハヤヒノカミ)。
さらに、建御雷之男神(タケミカヅチノヲノカミ)が生まれた。


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Last Update : 2006年12月06日 (水) 05:20


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